∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

浅草に夏到来

【植木の街】


 先週の日曜日、5月の最終土曜日から毎月最終の土曜日曜の4日間、開催されていた『浅草富士浅間神社』の名物植木市「おふじさんの植木市」が最終日を迎えました。
 浅草というよりも千束といったほうが地元の人には“とおり”がいい地域にあるふたつの町会の広い通りがすべて植木市の会場になるこの植木市、浅草に夏の訪れを告げるイベントで多くの人々が訪れます。 本来は江戸時代の富士山信仰から大きくなった浅草富士浅間神社例大祭の縁日だったはずなのに、今では「おふじさん参り」より植木市に出向くことが目的になっている方が多いほど。
 実は僕も自転車で出掛け、路地に駐輪した後、うろうろと冷かすのが大好き。夏から秋にかけて見頃を迎える植木を中心にありとあらゆる種類の植木を見つけることができ、なかには「ホウ、こんなものも」という珍しいものも混じっています。
 よく東京の下町の街並みには「軒下や路地の植木」がいっぱいあるという話を聞きます。住んでいる人間にとっては驚くようなことではないのですが、観光でいらした方々には珍しく見えるのかもしれません。そんな下町の街並みの植木はこんな植木市で手に入れられたものも多いワケです。

ほおずき市


 そして、7月9日と10日は浅草寺の『四万六千日』。この日浅草寺にお参りすると一日で四万六千日分の功徳、お参りをしたことになるといわれている「最大の功徳日」です。
 そんな日の縁日は浅草寺の境内全域を使った「ほおずき市」。境内に赤いほおずきを付けた植木がびっしりと売られています。
 この市で浅草は夏を迎えます。ほおずきが浅草に夏を運んで来てくれるワケです。
 見事に晴れ渡り、湿度も低くなった今日。きっとすばらしい夏が訪れるのではと縁起かつぎをしてしまいそうです。
 観音様と三社様にお参りした後、ちょっとほおずき市をひやかして……とはいかない僕。気持ちだけは縁日のど真ん中で一日を過ごします。


[620/1000]