∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

9月1日

【防災意識】


 9月1日、防災の日関東大震災で甚大な被害を被った東京下町は地震や火事に対しての意識が強い地域です。当然、今日は防災訓練が各地で行われました。もしこれが平日なら小学校でも避難訓練が行われたはずです。
 去年の東北大震災のあと、天災の範囲と脅威が飛躍的に拡大しました。逃げ方も対処方法もすっかり意識が変わりました。ツイッターなどのSNSで情報を取得することも常識的な作業になりました。
 しかし、多くの人々にとって防災はまだまだ“受け身”の状態ではないかと思うこともしばしば。豊北で学んだ「津波てんでんこ」の思想をもっと身近なものにするべきではと強く考えています。つまり、非難した後の家族との再会や、地域で取り組みべき復旧への足掛かりの確保などの基本姿勢の見直しが必要ではと思うのです。しかも、「減災」という考え方が急激にクローズアップされた今、インフラの再構築と避難方法の再認識を行う時期に来ているのではないでしょうか。


【料金値上げ】


 と、こんなことを考えていたら「東京電力の電気料金が今日から値上げ」ということを思い出しました。あの、喧々諤々で決まった8%強の値上げです。
 原子力が使えず、火力発電に頼ることになったため、法律にのっとって値上げをすると一方的に決めようとした東京電力の“思考が停止したマニュアル経営”の限界を見せつけられたものの、大声で叫ぶことも出来ない“サイレント・マジョリティの悲惨”までも味わってしまった値上げ。
 こんな異常な値上げがとうとうやってきてしまいました。かといって節電するにしてもさほど減らすことも出来ず、結局は、我慢するしかないようです。
 法改正も含めた電力行政の見直しをという声もあったように記憶していますが、さすが東電。暗にメリットを提案したのでしょうか、政治家や官僚たちの強硬論をすっかり静めてしまったようです。これから庶民は税金と料金両面で東電を支えないと「電気が止まる」という現実に直面することになるわけです。


 それにしても、なにも防災の日に値上げをするなんて。9月1日が防災に失敗した東京電力が「失敗何するものぞ」と彼らのビジネスモデルを守った日になってしまいました。


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