∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

心のバリアフリー大会

パラリンピック開催】


 ひと昔前と比べて東京の公共交通機関の障害者や体力が衰えた高齢者に対してのケアは飛躍的に良くなったといってもいいでしょう。
 視覚障害者用の点字ブロックはもとより、車椅子で電車に乗ろうとすれば、駅員がサポートしてくれるようになったし、オストメイトがない駅も非常に少なくなったと感じています。
 また、駅のサインボードの表記が日本語以外に英語、中国語、朝鮮語で表記するのは当たり前になっています。それ以外に、コミュニケーション分野でのバリアフリー化として、道路やランドマークの表記をローマ字から英語に変える動きが活発になっています。
  しかし、道路やビル、あるいは店舗となると、まだまだ危険な箇所が少なくないのも事実。店舗となると、あからさまに拒否することは少なくなったものの、未だに煙たがられることもあると感じています。


 2020年、東京ではオリンピックとパラリンピックが連続したスケジュールで同時開催されます。そう、今度の東京は「オリンピック・パラリンピック」なのです。
 今のところ経済効果ばかりが先行しているようですが、すぐにインフラ整備の話題が追いついてくるだろうと想像していますが、その中でバリアフリーへの取り組みがどのようになるのか、これまで以上に「障害者の立場に立った整備」が行われるはずと確信しているからこそ、今から期待しています。
 海外からの観光客のためだけでなく、日本中から訪れるはずの日本人にとっても安心して楽しめる大会にすることが、日本の将来に残す遺産になることと直結しているということを忘れずにアイデアを固めてほしいと切望しています。


 しかし、本当のバリアフリー化は個人個人の心の中にあるということを忘れないようにしないと「仏作って魂入れず」になりかねません。教育や社会的な宣伝活動の中でケアとはなにか、積極的な介護と同様にフラットな気持ちで付き合っていくことの重要性を培っていくことがなにより大切ということを根付かせることのほうが先決問題かもしれないとも感じています。


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