∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

発想はユニバーサルデザインで

パラリンピック・オリンピック】

 先週土曜日の朝日新聞電子版では、自民党野田聖子議員がとある講演会で「東京五輪のときには〈パラリンピック・オリンピック〉と名称を変え、パラリンピックを先にしたらどうか。施設もパラリンピック用に造ると、ユニバーサルデザインになり、障害者も健常者も使える」といった趣旨の発言をしたと伝えています。

 この記事を目にした時、失礼ながら「野田さんもたまにはいい事言うな。それとも、誰かの入れ知恵かな」と感じたのですが……。それはそれとして。
 この意見、僕は大賛成です。特にユニバーサルデザインの施設作りという点については東京という都市そのもののバリアフリー化の促進も含めて優先課題とするべきではと感じています。それもIT技術も取り入れたものにすべきと思っています。

 たとえば、ナビシステムを使った音声と視覚的なガイドを施設内の案内用にすればトイレや売店への誘導もスムースにいくはず。選手や関係者用と観客用に分けておけば盲目の競技者であっても初めて訪れた見知らぬ施設で迷うことなく目的地へ行けるはずです。こんなシステムと点字ブロックなどのアナログ誘導設備を組み合わせればこれまでにない安全で確実なガイド設備になるでしょう。
 もちろん、同じ端末を使って、観光地の地理案内と名所ガイド、店舗ガイドなどを組み合わせた総合ナビだって可能なはずです。
 もしそうなれば、日本の福祉に関する姿勢を大いにアピールできるだけでなく、開催経費を補う広告収入だって期待できるはずです。
 また「都市と公共施設を合わせたケアシステム」としてシステム輸出につなげることだって可能でしょう。

 パラリンピックを先に開催すれば、そんなユニバーサルデザインやケアシステムがいかに有益なものかも世界中のスポーツファンに知ってもらえるはずです。
 オリンピック・パラリンピックの関係者の皆さん、この指針にそった計画でぜひとも進めてください。お願いします。

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