∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

風が吹けば桶屋が儲かる

キューバとの国交正常化へ】

 キューバアメリカが国交を正常化するべく動き始めたというニュースを見て「世界情勢はすべてが繋がっているなあ」と感心してしまいました。簡単に言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」式の影響伝播とでも言えばいいかも。

 まず、アラブ諸国に発した世界的な原油安が、揺らぎ始めていたロシア経済を混乱に陥れた結果、ルーブルの大幅安や政策金利の極端な引き上げを産んだ。
 その結果、ロシアによるグアテマラ援助が滞ることになり、グアテマラと親密な関係にあったキューバにも経済的な圧力がかかった。もちろん、友好国のキューバへの支援も先行きが突然不透明になったロシアからの支援も滞ることになる。
 平行して冷戦も終わり、密入国が頻繁に行われる横で、亡命してメジャーリーグで活躍するようになった野球選手も多くなり、キューバアメリカの関係も一時と比べると緩やかで壁の低いものになっていた。 

 ここまででアメリカ、キューバ以外にアラブ諸国、ロシア、グアテマラと四カ国と一団体(OPEC)の国名が出てきます。
 現在のカストロ首相に『孔子賞』まで送って強い友好関係を築こうとしていたのに「裏切られた」と感じているであろう中国も含めると五カ国と一団体になります。
 もちろん、正式に国交が成立すれば思わぬ国が表舞台に表れ、パワーバランスが変わってくることも充分に考えられます。
 世界があらゆるところで繋がり、二国間の関係があらゆるところで繋がっていることを示したのも今回のキューバ問題だったのではと思ってしまいました。

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