【厄払いの日】
今日は節分です。「古来から伝わってきた雑節のひとつで、4つある季節が変わる前日をそれぞれ節分として厄払いの日とした。特に江戸時代以降は立春の前日を指すようになった」。今日のことをものの本ではこう書かれています。
細かく言うと、二十四節気の立春を前にした日。つまり明日から春が始まる前日が節分です。明日の立春を新年とすれば、今日は冬の大晦日。明日から春が始まるわけです。そして今日は何かしらの手立てで厄を払う日というわけです。大晦日の夜の除夜の鐘で煩悩を払うのと同じように、節分の夜に豆まきをするのも理にかなったこと。大阪の船場の商家で恵方巻を黙々と食べたのも厄を払うための儀式というわけです。
「鬼は外、福は内」という時の「鬼」というのは、自分の心の中のネガティブな感情だと思っています。邪心や猜疑心、臆病な気持ち、怠惰な気持ちです。そんな感情を追い払って、素直に「福」を呼びこもうとする儀式、それが豆まきだではないでしょうか。
たとえ、実際に豆を撒かなくても、気持ちのうえでネガティブな感情を捨て去ることができれば、それだけで強い運気の「春」が迎えられると信じています。
さて、明日から春が始まります。すばらしい春がやってくることを願いながら、節分の夜を静かに過ごすことにします。
ということで。明日も素晴らしい一日になりますように。そして、いい年になりますように。
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