∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

2016年2月16日。本日、日本銀行は一部「本両替」に?

【やっかいな時代に】

 日本銀行市中銀行から預かる当座預金の一部をマイナス金利にすると発表して19日。とうとうその日がやってきました。

 日銀が扱う三種類の当座預金のうち、政策金利と呼ばれているものだけがマイナス0.1%になるというものですが、それだけが独り歩きして「なんだか判らないけれど、お金を預けると手数料を取られるらしいぞ。それならほかに投資しておこう」と誰もが考えた結果、株価は下がるし、円は急騰するし。当然、ワイドショーはマイナス、マイナスと叫び始めるし。この三週間、お金のある人たちは大騒ぎしています。
 しかし、マクロ加算残高分はゼロパーセントだし、基礎残高は0.1%と、超低金利ながら、従来と変わらない利率で運営されるのです。ちなみに当座預金残高の1/3程度がマイナス金利の対象です。そしてこの1/3程度のお金が国債や円を買うための資金になったわけです。
 ちなみに、世界的にはEU(ECB)、デンマーク、スイス、スウェーデンでマイナス金利が実施されているとのこと。日本だけじゃないわけです。

 江戸時代、日本の銀行の前身ともいえる両替商は手数料を取ってお金を預かったと言われています。米を扱っていた札差を上回る豪商の代表格です。手数料を取るのだから投資や融資なんてワザを使うこともなく、ひたすら手数料稼ぎに精を出していたとか。特に本両替と言われる大店の出す手形には絶大な信用があったとも言われています。

 今回のマイナス金利とは発想が根本的に違うと言われればそれまでですが「マイナス金利イコール手数料。となれば本両替」と発想がすっ飛んでしまったのは僕だけじゃないはずと信じています。特に時代小説好きな方の中には「ハハー」と感じた方も多いのではないでしょうか。
 
 ただひとつ違うのは、本両替の世界は庶民には関係のないところだったのに対して、日銀の政策は回り回って庶民に降りかかってくるという点です。余剰資金がマネーマーケットで暴れまわることはあっても、いつ世界不況が起こってもおかしくない現在、人件費や事業投資にはおいそれとは回ってこないと確信しています。つまり、僕の生活は悪くなることはあっても、良くなることは夢の世界だけでということです。
 なんともやっかいな時代になってきました。一体どうなるんでしょう。フー、明日も精いっぱい働きます。

 ということで。明日が素晴らしい一日になりますように。夢だけは大きく持ち続けますからね。

[1933]