∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

散髪屋のオヤジと

【花見は行った?】

 スッキリさせたいといつもの散髪屋に。
 席に座った途端、オヤジが「花見には行った?」と聞いてきました。ははー、どこかに行ったなと思いつつ、まだ行っていないと伝えると、オヤジ曰く「今朝、毎日の犬の散歩拡大版で行ってきたよ。朝からワンカップを持って公園に行き、飲みながら花見してきた」と言い始めました。
 犬の散歩。早朝からのワンカップ。近くの公園。犬はいるとはいっても一人。なんとも寂しい花見です。いや、これを花見と言っていいのかどうかも疑問です。
 ところが、これでも僕は「いいなあ」と言ってしまったんです。なにしろ、谷中、上野、不忍池と花見の名所を毎日のように通ってはいるものの、歩いている時に横目で見る程度で、花見らしい花見とは無縁の毎日を過ごしている僕としてはこれでも羨ましい限りなんです。
 散髪屋のオヤジのようでもいいからノンビリと桜を見る時間があるといいなと思うものの、今のところ、難しいようです。今年も葉桜になった頃にフラリと行ければ上々といったことになりそうです。これもまたよし。桜餅の一気食いで満足することにします。

[1980]