【参院選が終わって】
日付が変わった深夜。前夜８時から見続けていた選挙番組も、結果発表より分析やディスカッションに変わってきています。自民党が勝利して、改憲派の与党が参議院の2/3を占めるのも視野に入ってきたようです。
夜８時に始まった各報道番組のトップでは誰が当確かということと平行して、憲法問題を左右する与党勢力の行方に注目していたようです。少し遅れてアップされた新聞社系のニュースも同様でしたが、誰もが予想しているこれからの政局が争点にならなかった今回の選挙をパブリッシャー・メディアが浮かび上がらせようとしているのがはっきりと分かるような報道だったと思います。
まだ18〜19歳の投票動向についての報道に出会っていないので何も言えませんが、個人的な想像では彼らもそれなりの判断を下したのではないかと感じています。予想外の動きが顕著であれば比例区に大きな変化があったはずですからね。
しかし。開票が始まって１時間もたたない頃に「増田氏、都知事選に。自民公認へ」というニュースが入ってきたのには驚きました。ただでさえ盛り上がりのない国政選挙だったのに、そこに突っ込んでくるなんて。続々と当確が出続けている時間帯にぶつけることはないだろう、なんて思ってしまったのは僕だけではないはずです。
ちなみに、同時に行われていた鹿児島県知事選挙はテレビでは数秒間だけ流れただけ。同日選挙だからやむを得ないといえばそれまでですが、立候補者を伝えるなら当選者だってきちんと伝えるのがスジというものだと思うのですが……。
といいつつ。さて、明日からは都知事選です。熱い戦いになること必至の選挙。明日から始まる「報道機関を利用した事前運動」と「時間のないところで決着をつける空中戦」のほうが刺激的で興味深いのではないでしょうか。新たな選挙民も今回の参院選を振り返りながら「選挙の位置づけ」について、より深く体験できるのではないでしょうか。
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