∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

夏の最終章

【諏方神社祭礼】

 上野・忍ケ岡の北東、西日暮里駅の近くに諏方神社という神社があります。鎌倉時代に創建された日暮里や谷中、上野桜木の総鎮守として地域の人たちから大切にされている小さな神社です。毎年8月の最終の土日曜には、地元で「夏の終わりを告げる」祭礼としてされているお祭りが行われます。

 あいにくの雨模様になりましたが、今年もお祭りが無事に始まりました。雨がそぼ降る中、神酒所の準備も進み、子どもたちのなかには反転姿で歩く姿も。数十万人が集まると言われている浅草のサンバ・カーニバルのような派手さとは無縁の地元のお祭りらしい素朴であったかな雰囲気が街を包んでいます。

 このお祭りが終わると、夏が終わり、東京の下町に秋がやってきます。下谷神社、三社神社、鳥越神社というような大きな祭礼が5月から続き、諏方神社の祭礼で東京下町は夏の最終章を迎えると僕は感じているのですが、きっと密かにそう思っている住民の方も多いはずです。

 収穫を祝う秋祭りの少ない東京下町では、今年も祭り囃子の音や半纏姿の時期が終わりを告げようとしています。明日は諏方神社でつつがなく夏を過ごせたお礼をしてきます。雨が降らなければいいのですが。

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