∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

本日、定例会

【いつも通りが一番】

 今日は夕方から毎月のように登場してくれている僕の友人夫婦との定例会でした。毎月のように利用しているファミレスに約束より少し早めに到着。ドアを開けるときには「ひょっとするとまだ来ていないかな」と思っていたのですが、これまた毎月のようにふたり隣り合わせになって座っていました。

 この僕の友人は時間の感覚も衰えてしまっています。また、どこに行くにも歩かないと我慢ができなくなっています。そのため数時間前に家を出て、2時間ほど歩き、約束の時間の1時間以上前に現地に到着してしまいます。奥様が言うには「時間感覚が衰えているうえに、遅れるのが不安で仕方がないから」というのが理由だそうですが、じっとふたりでドリンクバーを利用しているのを想像するとなんとも言えない気持ちになってしまいます。ちなみに、僕が1時間程度早く行くと混乱がひどくなるので約束した時間は守ってほしいとお願いされているため、大幅に早く到着することは控えています。

 出会ってすぐにオーダーをして、僕と奥様が話しているのを彼が聞いているというパターンになりました。彼は目の前に現れた食べ物を猛烈なスピードで食べてしまい、ふたりの分まで食べようとするのを奥様から止められ、次のオーダーをじっと待つ態勢に。長時間同じ所で同じ体勢でいることも難しくなっている彼を引き止めるために、サイドメニューを次々と総当りするような頼み方をするようにしているのですが、それでもかなりハイペースになってしまいます。

 そんな彼らとの定例会ですが、今日もいつも通りでした。でも、このペースが僕にとってはなによりも嬉しいことなのです。このペースが認知症を患ってしまった彼の症状がこの1カ月で進まなかったことの証明なのですから。たしかにこの数年でジワジワと症状が進行しています。でも急激な変化が現れていないというだけで僕は満足です。そして、来月も同じように彼と会えることを信じています。

[2142]