∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

立春の一日

【春の気配は陽射しから】

 節分が終わり、今日は立春二十四節気では今日から春の気配が見えてくる頃と言われている日です。ちなみに風水では今日が新年。また、禅宗のお寺では「立春大吉」と書かれた紙を山門に張る風習があります。

 季節はジワジワと春に向かっていこうとしています。雨水、啓蟄の頃を過ぎてようやく春分がやってきます。そこまでは春の準備期間でもあり、冬のフィナーレを思わせる寒波がやってくる時期でもあるわけです。言い換えれば、冬の名残りと春の気配の両方を楽しめる時期といってもいいのかもしれません。

 ところで、古来の暦を研究する方がおっしゃるには、立春は一年でもっとも日照時間が短い冬至から、昼と夜の時間が同じになる春分までを六等分した時期だそうです。たしかに、一年を日照時間の推移で分けていくと二十四節気や七十二候の合理性が理解できるような気がしてきます。やはり季節感は陽射しによって移り変わっていきますからね。

 今日の東京下町は、春の光が満ち溢れ、自然が「今日から立春だぞ」と宣言しているようなホッコリとしてくるいい天気でした。まさに「立春大吉」。寒さで押しつぶされそうになっていた僕にとっては、寒気から開放されたような気持ちになれた一日でした。
 日照時間は確実に伸び続けます。毎日数分ずつ春に近づいていくのだから、たとえ寒さが戻ってきたとしても「そこまで春がやってきているのだから」と我慢できるというものです。

[2289]