【僕にはぴったり】
数年前、僕が危機的な状況に追い込まれていた時、ある人が「あんたはノンキだねえ」とおっしゃいました。危機的状況というくらいですから、自分としては必至で解決しようともがいていたつもりだったのですが、自他共に認める立場にあるその方から見ると「何もかもが甘い。もっと真剣に」と思われたのでしょう。叱咤激励を込めたお叱りの言葉だったと今も心の片隅に留めています。
ですが、猪突猛進、ガシガシ前進するのが当たり前だった昔の僕ならいざ知らず、今やただのオッサン。できるだけ「ノンキが一番」と考えるようにしています。
そんなノンキなオッサンにとって今日は、本当にノンキな気持ちで過ごせる素晴らしい春の一日でした。光はたっぷり。風はそよ風。気温は過不足なし。仕事を気にせずに勉強もできたし、いい買い物もできたし。前向きな何かがあるわけでもなく、平々凡々としてはいますが、心地よく過ごせました。いわば「のーんびり、ふーらふら」状態です。
もう少し刺激的な毎日だといいだろうなという思いもありますが、これはこれでよし。ここまでの人生で味わったことのない穏やかな時間が過ぎていったように感じているのですから。
こんな状態なんて長続きしないと判ってはいても、明日もこんな調子で過ごせればいいなあと考えてしまうのは贅沢すぎるでしょうか。いいですよね。
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