【春はそこまで】
御茶ノ水界隈を歩きながら「けっこう暖かくなったなあ」と感じた後、思い出したのが昨日が二十四節気の雨水だったということでした。
雨水とは言っても雨が降る季節というわけではなく、雪が溶け、川の水かさが増え始める頃という意味なので、雪が積もらない地域の人間にとっては存在感が薄いかもしれない節気のひとつと言ってもいいもの。雪解けの頃を雨水と言うなんて昔の人はどこまでも風流だったんでしょう。
タップリと降り注ぐ光。フワッと身体を包み込んでくれる暖かさ。それなのに顔にはひんやりとした風。今日はすぐそこまで春が来ていると教えてくれるような気候でした。
花粉症の方にはつらい季節かもしれませんが、モコモコの厚着とお別れして、身も心も軽くなれる日も近いようです。その日が来るまでジッと我慢することにします。
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