∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

東京は台風一過

【気象情報だけは「オオカミ少年」が適切】

 現在7月28日23時すぎ。異例の東から西へというコースを進んでいる台風12号は東京を通り過ぎていきました。
 気象庁が「これまでの経験が適用できない台風。特別警報が出なくても早めの避難を」と強い発表を繰り返していたからでしょうか、今のところ関東では人的被害は出ていないようです。

 このところ、自然災害の恐れがある状態になった時の気象庁や行政機関の発表、あるいは報道に変化が起こっていると思いませんか。

 従来なら不安を煽らないように控えめな言い方に終止するのが気象庁流でした。しかし、西日本豪雨、猛暑と異常気象が続く中で「命を守る行動」や「早め早めの避難」という言葉が当り前のように出てくるようになりました。
 以前から気象情報は「オオカミ少年」であるべきだと言ってきた身としては一歩前進したと感じる言葉使いです。「ウザい」と思われるくらい大げさなのが危機管理の鉄則ですからね。
 ここまでくればあと一歩。行政の「避難準備から避難勧告、最後は避難指示」というような判りにくい言い方も改善して「いつでも避難できるように、避難してください、すぐに避難を」と発表出来るような体制になれば、悲しい報告が減るかもしれません。

 穏便なものよりもネガティブな発表という姿勢こそ自然災害への対処の第一歩。発表は「オオカミ少年」だったが最小限の被害しか起こらなかったという状態こそ災害時の初期対応として適切なのではないでしょうか。
 災害情報は「大げさすぎる」や「慎重さを欠く」ようなもので結構。いや、あるべき姿だと感じているのは僕だけではないと思います。

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