∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

何年ぶりかな、このうどん屋

【味も接客も変化なし】

 昼ごはんは何にしようかな?千駄木の中華屋に行ってみるか。

 担々麺がウリだけど、それ以外の麺類も具材によってスープに変化を出している千駄木の小さな店に通いはじめてから約1年。日曜日のお昼はこの店でと決めていた時期もありました。
 そんな小さな店に行ったところ、なんとお休み。まさか閉店したとは思えないので、何かがあったのでしょうが、何の張り紙もないので事情も判りませんでした。

 閉まっているなら仕方ない。どこで食べるかなと根津方面に自転車を走らせていてふと思い出したのが根津神社の参道へ向かう細い路地にあるうどん屋でした。
 開店した頃はそうでもなかったのが、いつの間にか超人気店になり、狭い道に長蛇の列が出来て当り前になった店です。
 並ぶのが嫌で行かなくなって数年、もう入ることはないだろうと思っていましたが、チラッと見ると、誰も並んでないじゃありませんか。

 さっそく自転車を停めて店内へ。以前同様20名も入れば満席になる店内のカウンターに1席だけ残っていた席に案内されました。
 改装をしたのか、客席の雰囲気は以前よりシンプルになっていましたが、厨房は広く使い易くなっているようでした。
 メニュー以外のうどんなんて食べたことないという雰囲気のアルバイトに「温冷二種」で温かいほうにきつねを載せてくれと説明付きで頼むのに5分以上掛かりましたが、これも以前通り。この店で「うどんの喰らい方」を知っているのはうどんを茹でる店長だけでいいと考えているかのように思えるのも以前と変わりません。
 でも、味はいいんです。鰹節とアゴのバランスがいい出汁を使っているのでしょう。細めのさぬきうどんにピタリとマッチしているようです。
 雰囲気も良し。ちょっと、意識高い系の若い人好みに偏っているように感じるのはご愛嬌でしょう。「ここまで知らなければ、それはそれで立派」と言ってもいい接客態度は味でカバーしています。

 それ相応に満足度の高いお昼ご飯でしたが、同時に、この店の真価を実感するには、目指しているであろう「讃岐のつまみとうどんで一杯」を堪能すべきなんだと確信もしました。

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