∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

最初に変わったのは「歩くスピード」でした

【検定試験解放後初日の神保町】

 検定試験がすべて終わり、ぐっすりと寝て。朝から通常(と思っていた)の日常に戻った今日、神保町あたりを歩いていて、歩くスピードがやけに遅くなっていることに気がつきました。もちろん古書店だって軒並みに冷やかしました。

 僕にとって古書店は、もともと「近寄らないのに限る危ないお店」でした。試験勉強中は勉強第一ということで近寄らずにすんでいましたが、試験から解放された途端に「ついフラフラ」と近寄ってしまったわけです。
 「財布の中身を考えろ」と自分を戒め、理性を保って古書店の魔力からは逃れることが出来ましたが、次に神保町に行った時にどうなるかは神のみぞ知る世界。その時の精神力次第かもしれません。

 それはともかくとして、周囲を見渡しながら歩くのって楽しいものですね。後ろから来た人たちに次から次から追い越されながらお店を覗いたり、空を見上げたり。ゆっくりと歩いていると、これまで見えなかったものが見えてくるようです。

 会社員だった時とは比べものになりませんが、いくらフリーランスになって拘束力が弱くなっているとしても、ここまでの約1年間も限られた時間をやり繰りしてきたんだなということがよく判りました。周囲の人たちにはアタフタしているオッサンに見えていたんじゃないでしょうか。

 あくせくせずにゆっくり歩く。これこそペースメイキングの極意だったのかもしれませんね。

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