∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

猫なのに自制心の塊

【近頃めっきり大人になったおにいちゃん】

 食餌は子猫たちが食べ終わるまで近くで見守る。食餌が済んでひと休みした後は外で過ごす。家に入ってくる直前、必ず外を見渡して縄張りに侵入してくる輩がいないかどうか確認する。子猫たちがじゃれてきても余裕の振る舞いでやり過ごす。

 半年前、寝る時は僕のそば、食餌は一番、エモノなんてとてもとてもというくらい甘えん坊で自立心も動物的本能も欠けているとしか思えなかったおにいちゃんが近頃急に大人になりました。
 昨年の初秋、大雨が降っていた夜、避難先を求めて大きな声を出していた「かあちゃん」の後ろを追いかけ回していた3匹の子猫たち。その中で一番弱々しそうだったのがおにいちゃん。ほかの2匹は我が家を離れてご近所で過ごすようになりましたが、彼だけは居座わったのです。
 「かあちゃん」に新しい子供が生まれ、自分の居場所がなくなってしまったのか、彼はいつも家の中をウロウロ。いつも遠慮しながら生きているようでした。
 それが近頃、自分の立ち位置を見つけ、子猫たちの用心棒というか父親役のように振る舞うようになりました。子猫たちもそんなおにいちゃんの存在を認め、頼っているようです。

 子供から大人へ。猫の成長は驚くほど早いものなんですね。初めて猫と暮らすことになった僕は毎日が戸惑うことばかりですが、楽しさはそれ以上。しばらくは彼らの飼育係というお役目を果たさせてもらうことにします。

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