∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

これをきっかけに法改正を

【車は凶器になりうるという原点に立ち返って】

 今回の「あおり運転」で二人の命を奪った事件の判決ほど世論が注目したものもめずらしいのではないでしょうか。
 最高刑を望みつつ、法解釈次第では危険運転にも問えなくなるという「法の隙間」を探り合った末に検察・弁護双方の主張を取り入れたのが今回の判決だったのではないでしょうか。

 「あおり運転」の危険性や狂気に注目が集まるようになった結果、検挙数が急激に増えたと言われています。つまり、隠されていた狂気がようやく表面化してきたということでしょう。
 ドライブレコーダーの普及と世論の後押しで、泣き寝入りしたり間一髪で逃げたりしなくてよくなったという側面も見逃せない要素であることは確実です。

 古くから「車は走る凶器」と言われてきました。車という機械で防御されていると錯覚している運転者が一旦ハンドルを握るとどうなるかは誰もが知っていることです。つまり、チェーンやバットを持ってケンカすれば勝てると錯覚している人間と同じ感覚で運転しているヤカラもいるわけです。

 しかし、今のままでは事件が起こるたびに法解釈が問題になることは必至。できるだけ早い段階で法制度そのものを見直すべき時がきたように感じています。
 犯罪は犯罪。僕はもう自動車というだけで線引する必要はないと考えています。立法に携わる人たちには、これを機に厳格かつ広範囲かつ事件性の有無なども視野に入れた法整備に取り組んでいただきたいと願っています。

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