大寒の日に思うこと
「冬来たりなば春遠からじ」。寒い冬が来れば、その次には暖かな春がやってくる。
実はこのフレーズ、英国の詩人シェリーが『西風の賦』の中で表した“If winter comes, can spring be far behind?”を訳したもの。日本語では「不幸な状況でも耐え忍べばいずれ幸せがやってくる」と訳されています。
道ならぬ恋、金銭苦、愛人を連れての放浪と波乱万丈な生き方をしていた彼は、冬の寒さを人生の不幸と捉えてしたのでしょう。
詩心とは無縁で、なおかつニッポンジンの僕には、やはり直訳のほうがしっくり来ます。いわば「冬の次に来るのは春、だろうが」といったところなんです。
二十四節気の大寒の頃は一年で一番寒さが厳しい時節。たまたま今日は暖かい一日でしたが、まだまだ寒さは峠を越えていないはず。立春を過ぎるまで本当の春はお預けでしょう。
季節はともかくとして僕自身はどうなることか……。冬の次はまた冬だったということにならないようにしたいものです。
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