∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ クロちゃんご帰還 ≡≡

実はPTSD治療中

 食餌が終わり、外でトイレを済ませたクロちゃん。

 トイレから帰ってきた後、コンピュータデスクの上をウロウロしながら僕と鼻スリスリを繰り返して落ち着いたのか、いま彼は僕の膝の上で居眠りをしています。

 2カ月ほど前のことです。彼は虐められたのか喧嘩をしたのか、首の周囲や耳の後ろを負傷して帰ってきました。大声で泣きながら帰ってきた彼の目が恐怖に支配されていたことは忘れられません。
 そんな事件があった後、それまで行動的というか探検好きだった彼は非常に臆病になってしまったんです。
 傷そのものは治りましたが、首や耳の後ろが白く禿げたようになっています。いわば黒地に白の水玉が散っているような状態です。
 今では彼も用心深くなりましたが、PTSDがあるのでしょう、外で行動する時間が極端に減っています。大袈裟に言えば外に出るのはトイレの時だけという状態です。

 ノドをグルグル鳴らしながら膝の上で寝ている彼を見ていると、怖かった記憶に支配されている今の状況から早く抜け出してほしいと願うばかりです。
 まだ若い彼の将来のためにも、重量級の彼が乗っかることで必ず足が痺れてしまう僕のためにも。彼ならきっとPTSDを抜け出して、強く逞しく育ってくれると信じています。
 ……クロちゃん、猫も人間も「キズついて強くなる」んだからね。

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