5G+二折有機ELの未来
ここ3年ほど、ガラケー+タブレットで過ごしてきましたが、来年から5G通信が始まるのを機にスマホ1台に替えたほうがいいのかなと思い始めていました。
そうはいっても、老眼のオッサンにとっては画面の見易さやキーボードの使い勝手を考えるとタブレットは捨てがたいもの。電話機能の付いたタブレットが出ればベストなのになあと思っていたところに発表されたのがファーウェー製の二折スマートフォンでした。その後サムソンからも同じような発想のものがデビューしました。
僕は数カ月前のこの時点で、日本のメーカーが追随するのも間近、その時には5G搭載機が優先されるはずと確信していたのです。
ところが、ところが、です。
アメリカによる中国製品への関税引き上げ攻撃が始まり、今では行き着く所まで来てしまい、世界的な“自粛”が始まってしまったのです。
─もともとは、知財の取扱いを無視した成長戦略を取り続けてきた中国と、旺盛な購買意欲が戻ったアメリカの好景気がぶつかりあって始まったのが今回の貿易戦争だった。そのために世界中に構築されていたサプライチェーンが切り刻まれ、経済活動が自粛されることになった。同時に、ファーウェーには5Gテクノロジーの基本特許のほとんどを取得され、サムソンやLG電子には有機ELで先を越された日本のメーカーがジャンプアップするには想像を絶する努力が必要だ─。今回の貿易戦争を僕はこう認識しています。
相撲観戦までして、決定してきた政策に余裕があるところと、日本への特別の配慮を見せつけたトランプ大統領がこれからどう出るのかは、まさに“神のみぞ知る”状態です。関税引き上げは交渉のためのブラフだという意見もあるようですが、どうも気休めのような気がしてなりません。
それはそれでけっこうでしょう。しかし……。
難しいことは国際的な政治や経済の専門家の皆さんにお任せするとしても、今回の貿易戦争が終わらない限り、僕の5G+二折有機ELスマホの買い物計画は延期、というか、もはや頓挫です。
ダサいとか、使いにくいという評価ばかりが聞こえてくる二折有機ELのスマホでもいいから、ガジェットを1台にまとめたい。そのためにはiOSを諦めて、アンドロイド搭載のガジェットでも止むを得ないとまでと考えていたのに、どうしてこうなってしまったんでしょうか。
どなたか相撲の次は京劇だと進言していただけませんか。
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