∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 一天にわかに掻き曇り ≡≡

急げ、ひと雨くるぞ

 ご無沙汰していた知り合いの会社に出向き、帰宅しようとしてJR御徒町のホームから空を見上げると、黒い雲が迫ってきていました。

 「あの雲、危ないなあ。ひと雨来るぞ」

 昔のように、ザッとひと雨降ったあとは陽射しが戻ってくる“夕立”が減り、ドシャーと降るだけ降る“ゲリラ豪雨”が増えた昨今、雨雲が迫ってきているというだけで警戒するようになってしまいました。

 ─夕立にはある種の風情や情緒があるけれど、ゲリラ豪雨は乱暴者が荒らし回って去っていく騒動でしかない─

 そんなことを考えながら、ポツポツ降り始めた雨と競争しながら我が家に着いてみると猫軍団が全員集合していました。彼らとしては、夕ご飯の時間が迫ってきていることだし、早めに雨宿りしておくかと考えたのかもしれません。

 本降りになった雨の音を聞きながら、彼らのリクエストに応えて早めに準備。「軍団の皆さんにサーブ」していたところ、急に雨音が聞こえなくなりました。

 どうやら今日の雨は夕立だったようです。

 湿り気を含んだ熱気が窓からムワッと入り込んでくるけれど、明るさも戻ってくるという典型的な夕立仕様。これなら夏ならではの風情も楽しめます。

 食餌の終わった猫軍団も食後の散歩やトイレに出掛けやすかったようで、今のところ在室者ゼロ。しばらくの間は静かに過ごせそうです。これで蒸し暑さが取れれば最高なんですが。そこまで望むのは贅沢というものでしょうか。

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