我慢するにも限度はあるけれど……
昨日、谷中の感応寺で見つけたお言葉を話題にしました。コロナショックに不安をいだきながら生活している我々にとって、まさに指針にできる言葉だと思っていましたが、同時にこの言葉から今の日本人に欠けている気構えも潜んでいることに気が付きました。
もう一度、お言葉を書き記しておきましょう。
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こんな時こそ
あわてず
さわがず
あきらめず
心静かに
御題目
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宴席禁止だけど休憩ならいいだろうと“簡易的な宴”を張る人々。人混みは極力避けてほしいという緩い注意喚起を真に受けて、それ行けとばかり集まってきた人々。
一気に桜の開花が進み、明日にも満開にあるのではという予報に反応したのか、谷中から徒歩で10分も行かない所の上野公園は大混雑していました。もちろん、アメ横や谷中銀座辺りだって同様です。
コロナなんて構ってられない。注意しているから大丈夫。そろそろ終わるからいいでしょ。いろいろな理由があるようですが、どれもこれも自己判断ばかり。潜伏期間や無症状ということも考えられるにも関わらず“人にうつさない”気構えなんてどこにも感じられません。
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こんなときだからこそ、
蔓延が収束するまで「慌てず」に待って、
受け入れ難い異常事態だからこそ「騒がず」に、
正しく行動すれば、いつかは収束すると「諦めず」に堪えて、
自坊自虐にならないように「心静か」に粛々と暮らす。
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もう少しウイルスの蔓延を我が事として捉えませんか。まだ“ど真ん中”にいるんですから。
今は身を低く構えておいて、収束してから一気に解放感に浸ったほうがより味わい深い解放感を実感出来るのではないでしょうか。
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