勇み足、それとも言ったモン勝ち?
昨夕、このブログをアップしてから2時間弱経った頃、安倍総理や小池都知事のの会見を見ていたら1本のテロップが流れてきました。
─理髪店は対象外─
正直言ってビックリするやらガックリくるやら、です。
前日に都知事が「美容室や理髪店にも休業を要請する」と発表したのを真に受けて遠慮していた散髪に行ってから数時間しか経っていない時間です。
マスターも客も覚悟を決めたような雰囲気の中で髪を切ってもらったんです。次はいつ行けるんだろうとおぼろげに考えながら帰ってきて数時間ですよ。
それなのに、それなのに。休業しないそうです。
どうせ行くんだし、スッキリしたからいいんです。でも、この混乱状態にはムッとしてしまいました。
同時に、濃厚接触にならないようにと、ボサボサ髪にイライラしながらも遠慮していましたが、前日の発表で遠慮の垣根が壊れて急に行ってしまった慎重さを欠く自分の行動には呆れています。
どうも国と都の考え方に大きなギャップがあったためにこんな混乱が起こったようですが、それにしても、先に摺合せできなかったんでしょうか。
都からの発表だと鵜呑みにしてアタフタしてしまった僕にも非があると思いますが、国と都にここまで意識の乖離があるなんて想像もしませんでした。
ウイルスに勝つか負けるかという未曾有の状態だけに朝令暮改もやむ無しと理解していますが、それにしても……。
そんななか、今日は東京の感染者がこれまで最高の144名に上がったというニュースが流れてきました。ということは、国が設定していた休業要請にも変化があるかもしれません。
即効性のある補償はしない。緊急事態宣言を具現化させる自治体との摺合せはしない。宣言は出すけれど強制はしない。すべては同調圧力に弱い日本人の性格を利用した個々の意識に任せる。
こんな状態で未曾有の危機を乗り越えることが出来るのでしょうか。
混乱、けっこう。朝令暮改、けっこう。1カ月後に「厳しかったけれど、終わりよければすべて良し」と言えるようになりたいものです。
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