こんな日は鍋。なのに……
初夏と言ってもいい日もあったのに、今日は異常に寒くなってしまいました。まるで3月。桜が咲くのを心待ちにしていた頃のようといってもいいくらいです。
こんな日は鍋物に限ると胃の腑が言っていたので寄せ鍋風にしてみるかな、なんて考えていたのですが、そこで知ったのが『東京美々卯』の閉店と会社整理でした。
『美々卯』といえば「うどんすき」。夜、気のおけない人たちと新橋か京橋の美々卯に集まってワイワイツルツルと食すると胃も心もホッカホカになっていた記憶があります。昼ごはんで入ったときは「きつねうどん」を頼んでいました。うどんすき用の出汁が使われていたので、それだけで満足できたんです。
旨味と甘味が相まった独特の出汁、たっぷりの具材。そして太めで歯ごたえあるうどん。そんなうどんを取り易くするために作られたうどんすき専用の銅鍋。何もかもがずば抜けた魅力をもった逸品でした。
余談ですが、「うどんすき」という商品名はこの店の登録商標。この店に追随した他店では「すきうどん」とか「うどん付き寄せ鍋」と名乗っているはずです。
そうですか、『東京美々卯』も閉店ですか。仕方ないんですかねえ、まさか大阪まで行くわけにもいかないし、もう東京では食べられないんですかねえ。
美味しいものが消えていく。……寂しいですねえ。……虚しいですねえ。コロナって怖いですね。
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