下町の井戸端会議のあとで
東京・根岸にある小さな喫茶店。小規模な家族経営のため喫煙可能なこの店は緊急事態宣言が出る前からいち早く休業していました。
なにしろ高齢者のたまり場的な存在だったので感染予防策としては適切だったと思います。
そんな店が再開していました。
自粛生活に入ってからほとんど近寄ることのなかったエリアのため気が付きませんでしたが、いつの間にか再オープンしていたようです。
入ってみると、顔見知りになった方ばかりがコロナの影響を語り合っていました。もちろん内容は好き勝手。話の脈絡なんてなにもない自由形です。いわば、コーヒー一杯で参加できる高齢者の井戸端会議です。
街さえ再開すれば、自粛で失ってしまったように感じていたものが蘇る。人間の生活って、他人とのつながりがあれば元気になれるんだ。そんな気持ちにさせてもらったような気がします。
自粛生活は、当たり前だと思っていたことがことごとく否定されるという稀有な経験を僕たちに与えてきました。しかし、それを否定的に捉えず、前向きに生きていくには何が大切なのかを考える絶好の機会だったんだと思えば気持ちも楽になれそうです。
久々の井戸端会議でいい時間を過ごせました。・・また、行こう!
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