アイドリング状態の一週間に
緊急事態宣言は全面解除されましたが、市井の雰囲気はまだまだ様子見状態です。
入院治療のレベルに例えれば、ICUから出て一般病棟で治療することになっただけで、けっして退院して自宅療養になったわけじゃない。全面解除とはいっても、今週は再開に向けた準備や体制つくりで終わらせて、再起動するのは来週からと認識している向きが多いのではないかと想像しています。
対策を取って再開した小売店や飲食店だって、不安と緊張、混乱と模索のなかでの営業ではないでしょうか。
街の賑わいは人が創る
思わずこんな言葉をつぶやいてしまうような風景が街に広がっています。企業活動も公共事業も内心はリスクヘッジを取らずに「もともと5月いっぱいは休業と捉えていたのだから、今週は準備と新体制の構築に費やして、すべては来週から」と考えているかのようです。
正直なところ「解除だ、それ行け!。ここで弾けなくてどうする」という状態にならなくてよかったと思っています。
薄氷を踏むような気持ちで街に活気が戻ってくるのを待つなんて経験はそうそう出来るものではありません。
今週は、身も心もムズムズさせながらスタートを待つ、いわばアイドリング状態で過ごす一週間になったようです。
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