見せかけのオンライン化ということを知って
本日、例の『特別定額給付金』の申請書が送られてきました。封書の中には僕の名前と住所と生年月日が印字された申請用紙と返信用封筒などが入っていました。
この申請、当初はオンライン申請が早くて便利とアナウンスされていたのに、実はオンラインだと区役所の担当者が内容を照合するのに膨大な労力と時間が掛かるという予想もしなかった事実が報道されたものというのはご存知のとおりです。
最初この事実を知ったときは耳を疑いました。オンラインで何かをアップロードするときには、可能な限りのデータに紐付けされるように設計するもの。エンジニアは発注者に対してそのあたりの要素も説明し同意してもらうものです。
それなのにいちいち手作業で照合しないと確認が取れないプログラムでもいいから作ろうなんてことになっていたとは、正直なところ信じられなかったんです。
アナウンスではIT化とかデジタル化とかオンライン化という言葉が飛び交っていましたが、要は言葉が先行していただけのこと。内実は極めて低レベルで、とりあえずデジタルと言っておけばいいだろう程度の認識しか発注者になかったので、こんなみっともなくて恥ずかしい事態になってしまったのでしょう。
以前から「デジタルは個々人の温度差が大きい」と言われていましたがここまでイメージだけで発注していたとは呆れるばかりです。
旧態依然とした知識を一掃しないことには、日本のデジタル化は世界の笑い者になるばかりと言ってもいいと思います。
この話は後日、もう一度書かせてもらうことにして……
区役所のご担当者の皆様、
僕は郵送で申請します。
よろしくお願いします
[0529 - 3497]