∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 第二波が来るというけれど ≡≡

インフラは? 
行政は? 
真の意識改革は?

 東京以外の地域という限定付きですが、コロナ禍はある程度落ち着いてきたといってもいい状態ですが、そんななか「必ず第二波が来るのでそれまでに体制の立て直しを」という声はますます大きくなっているのではないでしょうか。

 ここ数カ月のコロナ禍のなかで日本が抱えていた多くの弱点があらわになりました。いや、弱点というよりも、課題が困難すぎて真剣に取り組む気にもなれなかった課題といったほうがいいかもしれません。
・危機管理とは災害と戦争に対応されるもので、感染症のような医療とは無縁と考えていたかのような医療や介護への視線と脆弱さが露わになった医療体制。
・ネットワーク活用時に起こるであろう電子認証や暗号化、アナログとデジタルの立ち位置の違い(その最たるものは電子認証や暗号化やクラウドテクノロジーでしょう)は民間任せにして進み始めた付け焼き刃の在宅勤務。
・オンラインイコール万能技術と信じ込んでいたフシのあるIT関連。
・スケジュールだけを見つめ、根本的な問題に食い込む意識が薄い9月新学期説。
・官僚組織や医療などの専門家も含めすべてが官邸の下請けと思い込んでいたかのような政治と行政と民間業者の力関係。
・そして、余計な法律改正には積極的だけど、これまでないがしろにしてきた結果、取り返しがつかないほどの資産流出を招いてしまった種苗法改正のような知的財産の重要性に踏み込めそうだった法改正は後回しししてみたり。
 まさにコロナ禍を契機に書ききれないほどの“アク”が浮かび上がってきました。


 万一、コロナの第二波がこの秋冬にやってくるとしたら、そのときはどうするんでしょう。臨時国会が終了した今、行政レベルで出来る制度改正や行政指導だけで対処できるのでしょうか。

 ──まずはコロナを沈静化させてから民間活力の再生と経済復興を図る。──

 そんな第二波への備え、つまり、浮かび上がってきた“アク”を取り去るという課題は克服できるのでしょうか。医療以外の課題への取り組みはどうなるんでしょう。
 従来なら「嵐が来ても通り過ぎればこれまでどおり」では済まされない局面に晒されているのではないでしょうか。

 市井の人間にとって政治や行政は、ある意味「委ねるばかりで余計な手出しのできない世界」です。だからこそ、グチにしか聞こえないようなことしか“はけ口”を見つけられない歯がゆさがあることを真摯に理解してもらいたいのです。
 危機真っ只中の今、市井の人間が行く末を握った人々のいっそうの奮起と意識改革を願うばかりです。

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