∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 日曜日の散歩 ≡≡

人がいない谷中を自転車で

 昼ごはん時分。近頃気になっているビリヤニが食べたくなって谷中のよみせどおりへ。

 これまでの約20年近く、日曜日の谷中は歩くにも苦労するほど観光客でごった返している下町散歩のメッカでした。地元民は日曜日のよみせどおりに近寄らないほうが無難という冗談まで飛び出すくらい、まさに世界各国から観光客が集まっていたのです。
 ところがコロナの蔓延に伴って観光客は激減。日曜日だって自転車で通り抜けられるようになってしまいました。


 そんな谷中・よみせどおりにインドの炊き込みご飯とも言われているビリヤニがいつでも食べられるインド料理屋さんがあります。
 特にお手軽インド料理屋さんの場合、ビリヤニはメニューにはあっても出てくるまで時間が掛かったり、品切れだったりすることが多い料理です。
 日本風に炊き込みご飯と説明されることが多いこの料理ですが、本来はバマスティライス(香り米)というインディカ種の米を茹でて湯切りした後、具材(マサラ)と重ね合わせて専用の蒸し器を使って蒸し上げるもの。手間が掛かるためか、インドでは特別の日に食べる料理と言われているそうです。

 シットリとしているけれどパラッとした食感。辛いだけではないミントやスパイスが入り混じったふくよかな香り。米の中から具材がゴロッと出てくる楽しさ。

 カレー+ナンのおなじみインド定食とは一線を画すものだと僕は理解しています。
 ちなみに今日は、エビ・ビリヤニの定食とオプションでチキンティッカ2ピースを頼みました。フフッ、美味しかったですよ。


 店を出た後は、腹ごなし代わりによみせどおりを自転車で散歩しました。のどかな家並みを見ながらキョロキョロフラフラと走り回るなんて半年前までは想像も出来なかったワザですが、これはこれでまたヨシ。昔の谷中を走っていると思えばいいのですから。

 ガランとした風景が広がる谷中にいつ戻ってくるのか。あのインド料理屋さんが満員になるのはいつのことか。コロナの災禍が収まりますように。

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