長期政権の延長戦なのか
安倍総理が辞任表明してから約3週間。自民党総裁選から首班指名という手続きはあるものの、来週早々にも次期総理が決まります。
いや、すでに誰が次期総理になるかは決まっていて、衆議院の解散総選挙はいつ行われるのかに焦点は移っているといったほうがいいかもしれません。
この3週間、次期総理の話題が出るたびに、何事もモノゴトが大きく動く時は“段取り”や“仕切り”を尊重しながら“路線の延長線上”にあることが基本ということを改めて知らされてきました。
新風は感じさせるが、必要以上の変化は求めないという日本型の保守の王道ここに極まれりです。
国難の極みと言っても過言ではないコロナ禍でも、辛うじて最悪の危機を回避し続けている時代背景や、病気による突然の辞任のため、長期政権のなかで築き上げてきた施策を放り出すわけにはいかないという現況を考えれば、この進み方が適切と理解していていますが、それでも、この“見え透いた台本”には唖然としてしまいます。
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下馬評に出て当然な人から話題に登ったあと、時期到来とばかりに本命が最後に登場。一気に頂点に駆け上がる。
各候補の政策に関しての抱負は一人分を等分したうえで、少しだけ独自の視点を足しておく。
山積みになっている現在の施策をないがしろにしない。
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初めに阿吽の呼吸ありきの見事な進行です。これが長期政権の延長線にあると仮定すれば、おそらく解散総選挙の段取りもどこかで決まっているのでしょう。
市井の片隅で生きる僕としては、これから日本がどう動いていくのか、いや、どう動かされるのか、しっかりと記憶に留めていきたいと思っています。
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