∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 招き猫の日 ≡≡

9・29:来る福

 へー、「9」を「来る」、「29」を「福」と読ませると、来る福で『招き猫の日』となるわけか。よく考えたもんだ。

 今日が招き猫の日だったなんて初めて知りました。29を肉と読んで『肉の日』だと言われていることは知っていましたが、毎月やってくる29日の焼き肉キャンペーンと違ってこちらは年に一回。純粋に“記念日”と受け取っても良さそうです。

 僕が初めて招き猫を意識したのは20数年前。まだ知る人も少なく、浅草寺や三社神社以外はどこも閑散としていた浅草七福神巡りで今戸神社を訪れた時でした。
 今では縁結びの神様として大人気になっているこの神社も、当時は初詣時期でも訪れる人のまばらな寂れた神社でした。そんな神社で出会ったのが、当時絶滅寸前と噂されていた今戸焼の招き猫でした。
 つまり、寂れた神社でしか手に入らない今戸焼の招き猫という貴重な“民芸品”だから記念に貰っておくか程度の軽い気持ちで買ったのが最初だったんです。

 ところが、しばらくすると招き猫の存在が妙に気になりはじめ、気がつくと世田谷・豪徳寺にも訪れて招き猫を手に入れるようになっていました。
 江戸時代の遊女の墓が何基かあり、いまだに花柳界で支持されている巣鴨・西方寺にも訪れ、猫の石像にお参りしたこともありました。
 ちなみに今手に入れたいと思っているのは大阪・住吉大社の招福猫。こちらの猫様は裃姿で膝を折って座り、右手を控えめに上げたお金招きが特徴です。

 運招きというけれど、これまで僕に運を呼び込んでくれたと実感したことのない招き猫数体と、喰う・寝る・遊ぶしか興味のない居付き猫軍団。せっかくの『招き猫の日』なので我が家の二大猫勢力にとって僕はどんな存在なのか、きちんと聞いてみたほうがいいかもしれません。

[0929 - 3628]