∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 大雪の候 ≡≡

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雪いよいよ降り重ねる折からなれば也
(暦便覧)

 12月7日。二十四節気では大雪の候に入った。暦便覧では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」、一般的には「雪が激しく降り始める頃」とされる日が今日から始まる。
 ちなみに二十四節気をより細かく分けた七十二候の日本での解釈は「閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる)」である。
 雪いよいよ降り重ね…と言われても、まだこの時期の東京で実感することはないが、そろそろ雪の準備をしておいたほうがいいというアラートと思えばすんなり納得できる。

 ところで、二十四節気や七十二候以外の暦のなかには選日(せんじつ)というものもある。この暦では、これからの10日間を十方暮(じっぽうぐれ)とし、四方八方に天地を加えた十方が閉ざされ万事が上手くいかない凶日としている。いわゆる不成就日が10日間続くというわけである。

 節気、候、選日……。昔の人はこのすべてを信じ、縛られながら毎日を過ごしていたのだろうか。そうだとしたら悠長な話である。時の流れに逆らうことなく日々を過ごすことで安寧に過ごすということであればいいのだが。

 時の流れを大幅に短縮して開発されたコロナワクチンの接種が始まろうとしていることを昔の人ならどう感じるのだろう。危険過ぎる病への対処なら致し方なしとするのか、縁起が悪いと避けるのか、タイムマシンがあれば聞いてみたいところである。

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