クシャミ厳禁
今日も寒い。冷気が身体を包み込んでいる。東京では寒いだけだが、地域によっては、突然の大雪で高速道路での立ち往生やスリップ事故も多発しているようだ。例年なら厳寒期の2月頃に見られる光景である。
この冬は風邪ひとつひけない冬になりそうである。
人混みのなかでクシャミをした途端、周囲からジロリと見られたり、距離を取られたりするするコロナの冬。マスクをしているからといって、近くにいても構わないという“存在許可”が貰えるかどうか不安になってしまう。
今のところ、鼻水も出ていないし、咳やクシャミも出ていない。もちろん体温は平熱である。強いて言えば、寒さによって左肩の五十肩が酷くなっていることと、左足に神経痛の痺れが出てきた程度。いわば例年通りである。
それでも今年は例年以上に体調に気をつけないと、人さまに要らぬ警戒心を抱かせてしまいそうだ。
平静を保っているように見えて、実はコロナ禍回避に努めてピリピリしている方がほとんどという時代、“警戒の網”に引っかからないようにしないと妙に肩身の狭い思いをしそうである。
予想していたとはいえ、今日の東京都の新規感染者は822名になった。過去最高である。さすがに比較的意識の低い若者たちの間にも感染予防意識が広がっていくかもしれない。
……妙なことだが、コロナが広がれば広がるほど、気兼ねなく風邪をひいていた時代が懐かしくなってくるのはどうしてだろう。
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