∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 国士無双はどこに ≡≡

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コロナ禍の今、
出でよ、天下無双の国士

 国士無双とはいっても麻雀の役満の話ではない。三国志の時代に生きた武将、韓信が「類まれなる武将」と言われたことから生まれた言葉である。天下に二人といない(無双)国を牽引する(国士)というわけである。
 街のならず者から「股の下をくぐれ」と挑発された時に「恥は一時、志は一生。切り殺しても仇討ち合戦になるばかりで何の得もない」と判断して股の下をくぐったという故事から生まれた“韓信の股くぐり”は彼の行動指針を指した言葉である。

 ──現状を把握して、将来を見据えた打開策と効果的な攻略方法を提案する力量を持っている──。三国志の中では、こんな若き韓進の才能を認めた劉邦が韓進を大将軍に抜擢し、他の武将から喝采を浴びたとある。つまり、韓進は時代のスーパーヒーローだったわけである

 国盗り合戦と感染症。場面はまったく違うが、もしコロナという闘いに劉邦や韓進が出てくればどんな展開になっていただろうと考えてしまった。

 国民の自覚と、医療関係者の無私の努力に頼らざるを得ない状態を続け、後手後手に回り続けている政策に接していると、現代の国士無双が打ち出す策でもない限り、いつまでたっても収束につながる“希望”さえ出てこないのではないだろうか。

 こんな否定的な考え方をしなくてもいい日常が戻ってくるのはいつのことだろう。

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