∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 小寒の候 ≡≡

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寒中お見舞い申し上げます

 二十四節気小寒がやってきた。小寒大寒の時期を合わせたこれからの約一カ月間は一年でもっとも寒い時期。ここを乗り切ればのどかな春がやってくる。

 暦便覧では「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」とされるこの時期。現代風に言えば「冬至の頃と比べると陽の光は増してきたが、いまだ陰の気配が支配しているためにいっそう寒くなる」となるのかもしれない。

 実は、この暦便覧に書かれた“一陽”という単語に深い意味があると言われている。

 つまり「ここを乗り越えればのどかな春がやってくる」という表現は、転じて「寒ければ寒いほど春が来たときに草木は育ち、苦しい事象のあとに良き事が巡ってくる」となり、“一陽来復”という四字熟語につながっていくわけだ。

 今の寒気を耐えれば明るい春がやってくる。極寒の時期を支配する陰の気に逆らう一筋の陽光が、まだ形になっていない好機を運んでくると考えれば、寒中の意味も、世の中の状態も、何もかもが変わってきそうだ。

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