変わったこと。
理解できたこと。
2020年1月16日。ちょうど1年前の今日、日本ではじめての新型コロナ感染症患者が発見された。
しかし当時は、日本に住む人のほとんどは「警戒はするけれど危機感どころか不安感さえほとんど感じない」状態だった。いや、自分とは縁遠いものとしか認識していなかったと言っても間違いではないだろう。
あれから1年。コロナ禍に振り回されながら、毎日どれだけ“勉強”してきたことか。
マスク・手洗い・アルコール消毒が感染予防の基本だなんて誰が知っていただろう。三密を避けるという“常識の非常識”に心がけるべきなんて、コロナがなければ納得できなかったはずだ。
もちろん、コロナという名前からはじまった知識の吸収も、いまでは新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)などの法律用語も、ECMOという医療器具の名称も、医療が崩壊から壊滅へ向かっているという事実もしっかりと身につけてきた。
特に、国政に携わる人々の意思決定はどんな場合でも拙速や及び腰ではいけないことと課題解決の適切さがいかに重要かについては身に染みて理解できた。
同時に、ヒトはどんなに危機的な状態に置かれても慣れてしまうと、それが新しい日常になるため、緊張感が解けたり、反発があらわになったりするために、従前の方策では間に合わない状態になるということも体感できるようになった。
これからの1年、どんな新しい経験をしたり、知見を得たりすることになるのだろうか。できれば、前向きなことや真摯に受け止められることであってほしいのだが、無理な話だろうか。
[0116 - 3693]