∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ ココはひとつ…… ≡≡

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6掛けでシャンシャン!

 特別措置法と感染症法の改正が、与野党の合意のもとで、決まった。個人的には妥当な線での決着だと感じている。
 同時に、今回の決着は、久々の“舞台裏折衝で決める政治決着”だったととも感じている。

 まずは与党が思わせぶりに「姿勢」を表明する。与野党で一旦もみ合うが、同時に舞台裏で野党が妥協できる「修正案」を示したあと、時期を見計らって見込み情報として「報道」させる。公になったところで「落とし所」を発表し、最後に国会で「決着」させる。まさに絵に書いたような議会運営だったと言えるのではないだろうか。

 特別措置法、感染症法ともに刑事罰を取り下げて行政罰の過料に。その金額も概ね提案の60%で決着させる。つまり、着地点は「6掛け」だったと読み取れるわけだ。
 懲役を伴う刑事罰を提案して多くの国民に「意気込み」を示し、国会の場でもみ合うが、舞台裏では与野党が“阿吽の呼吸”で決めた落とし所を第三者が公にし、そのあとで正式に決着させる。こんな図式だったのではないだろうか。
 もしこれがビジネスの場だったら、交渉結果に「足元を見られた」とか「馴れ合い」という修飾語が付いてもおかしくない決着である。

 こうなると、時限立法ではない点が気になってくる。大丈夫だろうか。解釈の幅を広げて災害時の予防措置に応用されることはないのだろうか。それとも、この点も了承済みなのだろうか。疑問である。

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