∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 話はすべてを聞いてから ≡≡

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追加、そして自戒
ワクチン接種回数変更問題

 たったひとつ、事実を知らなかったことでモノゴトの見え方や自分の立ち位置が変わってしまうことがある。昨日のブログの話だ。

 今日、初めて知ったのだが、バイアル(ワクチンの瓶)には最初から「5回分」と書かれているというではないか。
 昨年12月にアメリカで接種が始まったあとで世界各国に製薬会社からシリンジ(注射器)の種類を変えれば1バイアルで6回分の薬液が取れると連絡があったという。
 日本政府はその連絡を基準に広報し、1バイアル6回の計算での準備を地方自治体や医療現場に要請してきた。そしてそれ以降は、シリンジの形状の話や生産体制、在庫量などを報道機関にも公表してこなかったが、接種間近の今になって公表した。
 ちなみに韓国では、その連絡を受ける直前に混乱が起こることを予測して6回用のシリンジを増産し始めていたという。

 12月の時点で同じバイアルでなぜ回数が違ってくるのかを推測して製薬会社と話し合ったり、医療機器メーカーにシリンジの在庫や生産体制を確認して対策を取っていれば、混乱が起こっても早期に解決していたはずだ。
 なぜ隠していたのだろう。回数の減少は許容範囲内と判断したのだろうか。それとも、自らの判断ミスは隠すのが当然という因習に囚われていたのだろうか。
 なぜ回数が減っても問題なしと判断したのだろう。ほかのメーカーからの供給量を考慮すれば充足すると判断したのだろうか。それとも、接種を希望しない人の分を見越せばこれで充分と判断したのだろうか。あるいは、足りなくなれば追加すればいいと考えているのだろうか。
 いずれにしても、余計な混乱を巻き起こしてくれたことに間違いはない。判断とこれからの指針を早期に示してほしいものである。

 連絡を受けた時期や、それからの動きを深く考えずに“エラそうなこと”を書いてしまった自分自身にとっても今回の混乱は「知らなかったこととはいえ、自戒するべし」と言い聞かせなければいけない教訓になった。話はすべてを聞いてから、である。

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