∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 栃木県足利市の山火事 ≡≡

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雨さえ降ってくれれば……

 栃木県足利市で山火事が起こって3日。いまだに焼失範囲が広がり、火は市街地や高速道の直ぐそばまで近づいているという。

 ウワサではしっかりと消火を確認しなかった焚き火がカラカラに乾いた草木に燃え移り広がってしまったと言われている。鎮火後の特定を待たないと確たる事は言えないが、もしそうだとしたら「山火事のほとんどは人為的なミス」という定説が実証されることになる。


 私の大学時代の友人で卒業後ロサンゼルスに根を下ろした男がいる。彼は移住して以来ずっとノースハリウッド・エリアで暮らしていたのだが、数年前にロサンゼルス北部で起こった山火事で「家のそばまで火が迫ってくる怖さ」を知り、ビーチサイドに引っ越してしまった。
 もう一人。LA生まれのLA育ちという敏腕セールスマンでマリブエリアの山ひとつを手に入れて道路作りやライフライン敷設から始めてとうとう頂上に豪邸を建てた男は、その成功の象徴だった邸宅も、山の緑も、プライベートゴルフコースも、何もかもを山火事で失ってしまった。

 余談だが、わたしはこの山火事のことを知ったあとで甲種防火防災管理技能士の資格を取得した。正直なところ役にはたっていないが。


 今回の足利の山火事をニュースで知り、そんな諸々を思い出してしまった。

 山火事は津波と同じようにすべての生活を飲み込んでしまう恐ろしい災害だが、津波は「自然現象」でしか起こり得ないが、山火事には「人為的」な原因も多いと言うことだろう。いわば防ごうと思えば防げる災害なのだ。しかも、鎮火させるには長い時間と膨大な人力が必要と言われている。
 今回の山火事も水や消火剤での鎮火が難しければ、木を切って防火帯を作り、延焼を食い止める破壊消火に切り替えることになるかもと言われている。つまり、範囲を限定して全部燃やしてしまおうというわけだ。

 少しでもいいから雨さえ降ってくれれば最悪の事態は防げるだろう。しかし天気予報を信じると好天が続くらしい。
 万一、破壊消火になれば“焼け山”が残るだけになってしまうので、なんとか水と消火剤で鎮火させられればいいのだが難しいのだろうか。

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