∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 冷凍庫の故障原因判明 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20210201142659j:plain

無停電電源装置はなかったのか

 昨日コロナ・ワクチン用の冷凍庫が故障して1000回分が無駄になったというニュースが飛び込んできた。スワッ、不良品かと神経を尖らせていたところ、今日の夜遅くになって原因が分かったという速報が流れてきた。
 曰く「ひとつのコンセントにコロナ用と別の冷蔵庫のプラグが差し込まれていたため電力が供給不足になり、冷凍能力が落ちてしまったから」というもの。「タコ足配線」としている報道もあるが、いずれにせよ一般的なコンセントに何気なくプラグを差し込んでいたことが原因と言って間違いないだろう。

 お粗末と言えばお粗末。誰もが陥る可能性大のケアレスミスである。

 家電製品を買った時に必ず付いてくる説明書では「故障した場合」の確認事項の最初に電源が正しく差し込まれているかどうかを調べることと書かれている。いわば“電気入ってますか”である。
 今回の事故もそれに近いものがあるようだ。つまり、所定の位置にセットするまでは極めて慎重に行っていたが、電源を入れて動作確認をするところだけは家電製品並みだったということではないだろうか。

 だが、この事故をお粗末な事故と言い切ってしまうのは早計ではないだろうか。

 たとえば、どんな場合にも電力供給が要求されるコンピュータ・サーバでは蓄電池付き発電機のような非常用無停電電源をセットすることは常識になっている。複数のサーバが稼働している場合は、個々の配線で許容されている電力を計算してセットするのも当然になっている。
 コンピュータ・サーバでなくとも無停電電源装置を必要とする装置は数多い。規模にもよるが重要機器であればあるほどバックアップ電源は欠かせない。

 コロナ用の冷凍庫もどんな時でも電力供給を確保しなければいけない電化製品。家庭用冷蔵庫のようにプラグを差し込めばセット完了とはいかないものである。

 いろいろとブツクサ言いたいことはあるけれど、これで冷凍庫を取り巻く環境も変わるはず。関係者の方々にはもうひと働きしてもらおう。

 教訓。「電化製品は電気が流れなければ動きません」である。

[0302 - 3708]