∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 啓蟄の候 ≡≡

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冬眠から覚める頃

 今日から二十四節気啓蟄の候。江戸時代にまとめられた暦便覧では「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されている。
 簡単に言えば、徐々に気温が上がり、虫たちも冬眠から覚め、土の中から這い出てくる頃というわけだ。

 私は「冬眠から覚める頃」という言葉にはどこかしら心に響くものがあると感じている。「冬眠からの覚醒」を「機は熟したとばかりにモノゴトが活発に動き始める頃」と読み替えると、わけもなくワクワクとしてくるのだ。

 奈良・東大寺では修二会(お水取り)の練行が始まり、桜の蕾はぷっくらとふくらみ、選抜高校野球も開催も間近に迫り……、春本番はすぐそこまでやってきている。

 今日から始まった啓蟄の候も2週間程度過ぎれば春分がやって来る。
 ちょうど首都圏の緊急事態宣言延長時期と重なってしまうが、そんな特別の時期だからこそ、目先のことに惑わされず、試練を乗り越えたところには心地よい世界が待っていると信じていたい。

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