∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ あれから76年 ≡≡

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3月10日・東京大空襲
一夜にして10万人が亡くなった
忘れてはならない日

 1944年から45年に掛けて東京は合計106回のアメリカ軍による空襲を経験した。通算すると被災者は310万人、死者は11万5千人。
 特に1945年3月10日の空襲では東京下町{現在の墨田区台東区荒川区・足立区・江東区一帯)が集中的に攻撃された。降り注ぐ焼夷弾が引き起こした火の海の中を人々が逃げ惑い、一夜にして10万人以上の無辜の民が亡くなった。広島・長崎・沖縄と並ぶ無差別攻撃である。

 私より一世代上の知人のなかにも東京大空襲を経験し、自分は逃げ延びたが親兄弟の誰かを失ったという人が何人かいるが、神戸で空襲の中を逃げ惑った私の母と同様に誰もが空襲に関しては口が重い。

 私がこれまで聞いたなかで当時の状況を知ることが出来たのは「隅田川を真っ赤な水が流れ、人が折り重なって亡くなっていた」ということだけである。おそらく地上ではもっと悲惨な出来事があったはずだが、肉親を亡くした方でさえ話そうとはしてくれない。
 恐怖の極地に置かれると人はその時の記憶を消し去ろうとする本能があると言われているが、この時の状況こそそれを体現したものなのだろう。

 台東区から墨田区へ蔵前橋を渡ってすぐの墨田区横綱町にひとつの廟がある。もともとは関東大震災で亡くなった身元不明者の遺骨を納めると同時に被災した方々全員を慰霊するためとに建立されたものだが、終戦後、空襲犠牲者の遺骨も合祀するようになり、今では東京都慰霊堂と言われるようになっている。
 何人か私の知人の中にも今でも機会があればお参りしている方がいるが、誰もが静かにお参りしてそっと帰ってくるという。もちろん今日も追善法要に出掛けたようだ。

 どんな戦争でも無防備な市民であればあるほど死から逃げ惑う恐怖を体験をするという。その体験は話を聞いただけでは分からないものなのだろう。唯一、我々が出来るのは祈り、鎮魂の意を示すことだけなのかもしれない。 合掌。

摩訶般若波羅蜜多心経

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄。
舎利子 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 受 想 行 識 亦復如是。
舎利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中 無色 無受 想 行 識 無眼 耳 鼻 舌 身 意 無色 声 香 味 触 法 無眼界 乃至 無意識界 無無明 亦無無明尽 乃至 無老死 亦無老死尽 無苦 集 滅 道 無智 亦無得。
以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切 顛倒夢想 究竟涅 槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提 故知 般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪 能除一切苦 真実不虚 故説 般若波羅蜜多呪 即説呪曰 羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経

【普回向】

願わくは此の功徳を以て普く一切に及ぼし、我等と衆生と皆共に仏道を成ぜんことを

 

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