春本番の足音
一昨日の深夜、奈良・東大寺のお水取り(二月堂の修二会)が執り行われ、今日は東京の桜の開花宣言があった。そして19日にはセンバツ高校野球が始まり、20日には「暑さ寒さも彼岸まで」の春のお彼岸がやって来る。
春本番の足音が大きく聞こえてきた。
確たる理由がなくても春が来るというだけで気持ちがウキウキワクワクしてくろのはどうしてなんだろう。古来から春の効用についての考察は多くの賢人たちが行なってきたが、これに尽きるというものに出会ったことはない。
要するに、誰もが「なんだか分かんないけど、気持ちいいんだよね」という心情に難しい理由付けをしようとしてきたのだろう。
と、そんな春本番間近の日曜日。典型的なオッサンの私も、人気が少なく、自転車で行ける範囲という制約付きで、ウロウロと長丁場の散歩に出掛けた。
強すぎる春風に戸惑いながらも、たっぷりと光を浴びているうちに心の中に巣食っていたモヤモヤもどこかへ飛んでいったようだ。
これこそ春の効用。誰がなんと言おうと、この時期を謳歌したいものものである。そんな時期だというのにコロナ禍は続いている。なんとも疎ましいばかりである。
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