∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 緊急事態宣言解除へ ≡≡

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リバウンド必至の今こそ試練の時

 今日の夕方、一都三県に出されていた緊急事態宣言を3月21日に解除すると正式に発表された。
 2カ月半ぶりの解除ということで、一瞬ホッとしてしまいそうになりそうだが、実際は完全フリーではなくリバウンド必至を前提にした“仕切り直し感”が強いものである。
 病気で言えば、全快はおろか寛解でもない。安静を保ったままの様子見といったところ。ここで、はしゃぐと危機的な状態に陥る状態と言ってもいいだろう。
 いわば、医師から「治療方針を見直します。期限は付けませんが、安静を続けてください。快方に向かうかどうかはあなた次第ですよ」と言われているようなものである。

 新たな対策が可視化されて、気づいたことがいくつかある。
 集中的な検査体制の拡充や、感染した後の医療体制を充実させて次の急拡大に備えるとのことだが、その内容はこれまでに提案されていたもののうち一部だけをカタチにしたものが多い。
 それらを見ていると、なぜ宣言期間中に臨機応変な変更として取り入れなかったかと疑問を抱いてしまう。強いて言えば、変異型の感染拡大阻止に関する対策が一歩進んだくらいではないだろうか。
 予防に関しても、これまで同様のお願いベースは変わらなかった。
 都県民全員を患者予備軍と捉えれば、医師から「少しだけ行動制限は解くけれど忍耐と緊張感は持ち続けるように。気持ちを緩めると罹りますよ」と言われているようなものである。

 つまり、解除されても市井の民は何も変えてはいけないのだ。むしろ、緊張感を保てるかどうかを国から試されていると捉えていたほうがいいようだ。
 コロナ禍との闘いが始まって一年余り。本当の試練はここからはじまるのかもしれない。

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