東京の新規感染者430人
首都圏の緊急事態宣言が解除されて1週間。今日の新規感染者数は430人。前週同日と比べると88人多かった。
感染が確認されるまでの日数を考えれば、解除前にされた予告が人々の気持ちを緩めてしまったのか。そもそも宣言自体の効果がなかったと言うべきか、それとも変異種の感染力が想像以上に強いのか。
意見は分かれるだろうが、ひとつだけ確実なのは「このままでは近いうちにもう一度緊急事態宣言が発出される」ということだろう。
3度目の緊急事態宣言となると、飲食店や観光産業には大打撃以上の事態が起こることは必至。川上から川下まで、支流も含めて会社精算や破産、廃業が急増するかもしれない。そうなると、これまで怒りと涙を抑えて堪えてきた人たちの不満が大爆発してもおかしくない。
いや、それ以上に、発出されるものがこれまで同様の「お願いベースで、一部の職種への補助金はあるが強制力も強い拘束力もなし」になるとしたら誰も従わなくなる可能性だって考えられる。
私は、もはや必要以上に危機感を煽ることのないお願いベースだけでこの難局を乗り越えることはできないと感じている。
特に、欲望の赴くままに生きようとて同調力にすがってきた人たちや、事情があるとしても目先の利益を優先させてきた人たちには危機感を共有できるような厳しい施策や、本能的な恐怖心を刺激する情報発信が必要なのではないだろうか。
コロナ禍の収束を信じて、目先の利益よりも耐えることを選んだ人たちにどこまで“寄り添って”きたのか。次回の宣言発出は、まさに政治家の本性と洞察力と力量が問われるものになるだろう。
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