▲『清明の候』‥清浄明潔・桜散る
自分を守るのは自分しかいない
現在4月12日0時過ぎ。東京にまん延防止措置が発出されて数十分が過ぎた。
と意気込んではみたものの、どれだけ効果があるのだろう。期待はするが、さほど効果はないと思っている人のほうが多いのではないだろうか。少なくともほとんどの人は劇的な効果はないと信じているはずだ。
緊急事態宣言にしても、今回のまん延防止措置にしてもこれまで出されてきた対策はすべて危機感を喚起して人々が自主的に起こす行動制限を期待するものばかり。拘束力のあるのは時短営業に関するものだけに限られてきた。つまり、気の緩みを正すのは個々人に委ねられているわけだ。
ことコロナ禍に関しては、政府は政治が取り組むべきことは舞台を設定することで、拘束力を強めることではないという立ち位置を取ってきた。当然、“裏をかく行動”や“無視する姿勢”が出てくるのも想定内のはずである。
そんな姿勢を分かっていながら、我々は、自分はきちんと対策をしているが、政府の対策が甘いとか、指示に従わない飲食店があるからとか、あるいは危機感のない人がいるからという理由で責任逃れしていることも多々ある。
打ち出される政策は個々人の受け取り方に委ねられているところが多い。飲食店は生き残りを掛けた闘いに挑んでいる。もちろん、ワクチンが行き渡るにはまだまだ時間が掛かる。
今必要なのは「自分を守るのは自分しかいない」と意識を引き締めることではないだろうか。
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