∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ なぜ騒ぐ ≡≡

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▲『穀雨』‥光り輝き、雨が芽吹きのきっかけに

「自民、国政選挙総崩れ」というけれど

 広島、長野、北海道の3道県で国政選挙が行われ、自民党は事実上3議席ともに失うことになった。
 夜のニュースでは菅政権による衆議院解散にも影響が出るのではと大きく報道されていたが、私はこの視線に首をひねるばかりである。

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 大手鶏卵会社から500万円の賄賂を受け取って辞職した吉川元農相に変わる北海道の補欠選挙では自民党は公認候補も擁立出来ず、今回は立憲民主党松木謙公氏が当選した。
 新型コロナに感染死去した羽田雄一郎元国交大臣に変わる議員を選ぶ長野の補欠選挙では、文字通りの“弔い合戦”で挑んだご子息、立憲民主党の羽田一郎氏が当選した。
 そして、河井安里元参議院議員公職選挙法違反で生じた選挙無効伴う再選挙が行われた広島では野党系の宮口治子氏が当選した。

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 収賄、公職選挙違反、実兄のコロナ死による弔い合戦。これだけ悪材料が揃って自民党議席を守れるわけがない。素人の私でさえこう思うのだから、政治担当記者のような専門家なら選挙が始まる前から結果が見えていたのではないだろうか。

 唯一今回の国政選挙で決定的になったのは菅総理による衆議院解散がオリンピック・パラリンピックが終わり、ワクチン接種も進んだ9月になることくらいではないだろうか。
 ひょっとすると、オリパラの成功と引き換えに、10月の衆議院議員の任期終了まで引き伸ばす戦略に打って出るかもしれないが、コロナ禍真っ只中の状態でどうなるかは未知数としか言いようがない。

 しかも、ワクチン接種が進んで感染者数が減少し始めたうえに、世論を押し切って開催したオリパラが成功すれば、コロナ禍であっても批判のための批判しかやってこなかった野党勢の進捗は難しいはずと自民党は考えているのではないだろうか。

 自民党は、雲行きの怪しい目先の選挙よりも9月か10月の衆議院選挙まで体力を温存しようとしているのではないだろうか。

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