∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 図書館・古書店・新刊書店 ≡≡

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▲『穀雨』‥光り輝き、雨が芽吹きのきっかけに

緊急事態宣言下
休業か否かの線引が曖昧過ぎる

 緊急事態宣言が発令され、昨日から都立図書館は閉館している。しかし我が家の近くにある図書館のような区立の施設は開館している。同じ図書館なのにどんな違いがあるのだろう。
 私がしばしば出没する神保町界隈の古書店も休業している。そのため靖国通り沿いの神保町交差点から駿河台下交差点までの数百メートルの間で“本の匂い”がしてくるのは三省堂書店や書店グランデなどの新刊書を扱っている書店だけである。

 どうして都立の図書館は閉館しなければいけないのだろう。
 公共施設だからだろうか。区立と同様に消毒と連絡先を記入してから入館することや、書架以外は立入禁止と対策は同じでも、行政の管轄が違うと感染予防に差が出るとでもいうのだろうか。

 どうして古書店は休業しなければいけないのだろう。
 古書店で扱う本は趣味性が強いので休業を要請するが、新刊書店は家電量販店同様に対象外という線引きの基準は生活必需品を扱っているかどうかなんだろうか。古書店でしか見つからない本だって必需品と捉えている私がおかしいのだろうか。

 緊急事態宣言が出て以来、こんな首をかしげるような線引きに悩んでいる人たちが増えているという。

 東京都が4月23日に出した資料を見ると、酒を扱う飲食店への休業要請も入っているが、無観客開催を要請されたバッティングセンター、オンライン化への協力を依頼された自動車教習所、入場整理を自粛要請されたクリーニング店などと理解するのに苦労する業種も含まれている。しかも、業種リストの最後に「等」のひと文字を付けて拡大解釈出来るようになっているので対象はいくらでも増やすことが可能だ。

 感染予防に曖昧な線引きや政治的な配慮は無用。感染しそうかどうかだけを基準にしなければ、誰だって頭の中に“?マーク”が飛び交ってしまう。

 コロナ禍には「指示は的確に」という危機管理の根本原則は適用されないのだろうか。“???”

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